湿気がちでカビが生えやすい木造住宅は、壁の施工方法を見直すことで、カビの発生を抑制することが可能になる場合があります。
カビの発生を抑制するポイントは、室内の湿度を適切に保てるようにすることです。特に寝室や子供部屋のように、閉め切って過ごす時間の多い部屋は、カビが発生してしまうと健康に悪影響です。湿度調整機能が備わっている壁にリフォームすることで、カビが生えるのを抑制することが可能になる場合がありますので、シラスを取り扱っている工務店に相談してみると良いでしょう。
シラスというのは火山噴出物です。粒状の火山噴出物には、数え切れないほど多くの孔が開いているのですが、この自然な孔が、室内の過剰な湿気を吸収してくれるのです。室内が乾燥してくると、今度は吸収しておいた湿気を放出してくれます。多孔性物質による吸湿性と放湿性と呼ばれています。
シラスを施工した部屋は、なかなか換気できないときでも、適度に湿気を調整してくれるので、窓を開ける機会が少ないのにもかかわらず、空気が澄んでいるように感じられるのです。シラスを施工した場合は、晴れている日に窓を開けて換気を良くすることがメンテナンス効果に繋がります。